インプラント治療のアバットメントとは?種類や痛みについて解説
2024年07月28日
皆様こんにちは!
横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院歯科衛生士の荒井です。
インプラント治療を検討している人に向けて、今日は「アバットメント」の役割や種類など詳しく解説していきます!
【目次】
◾️インプラント治療のアバットメントとは
◾️アバットメントを装着するタイミング
◾️インプラント治療に欠かせないアバットメントの種類
◾️インプラント治療におけるアバットメントの役割
◾️アバットメントの装着におけるトラブル
◾️まとめ
◾️インプラント治療のアバットメントとは
そもそも「アバットメント」は何かというと、ここ部分を示しています!
アバットメントとは、歯茎の中に埋め込まれるインプラント体の上部に取り付けられる部品のことです。
スクリュータイプの場合は、インプラント体の上にアバットメントを装着し、その上に上部構造(人工歯)を設置します。セメントタイプではインプラント体の上に、上部構造と一体化したものを装着する仕組みです。
手術が1回のみとなる一回法では、アバットメントがないタイプの人工歯根もあります。しかし主流となるのは、アバットメントがあるタイプです!
つまりアバットメントとは、歯茎の中に埋め込まれたインプラント体の上に取り付けられ、人工歯を「支える」役割を果たす部品です!
◾️アバットメントを装着するタイミング
人工歯根治療でアバットメントを装着するタイミングとしては、インプラント体を埋入してから3~6か月であることが一般的と言われております。
手術を2回行う「二回法」では、歯肉を切開してインプラント体を埋入してから3~4か月ほどの期間を置きアバットメントを装着します。
手術が1回だけである「一回法」では、インプラント体埋入から1か月ほどで装着が可能です。
そのため装着するタイミングは、インプラント手術の術式によって異なります。
★一回法であれば1か月後、二回法であれば3~4か月後です!
◾️インプラント治療に欠かせないアバットメントの種類
4種類の素材について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください!
◇チタン合金
チタン合金は骨と結合しやすいことが特徴です。歯茎に密着しやすいため、インプラントが固定されやすいです。
またさびにくく耐久性が高いことから、人工歯根の寿命を伸ばしたい場合にも適しています。
ただし金属なので、もし歯茎が下がってきた場合に、インプラント体が外から見えてしまうことがデメリットとなります。
◇金合金
金合金とは、金を含む合金で作られたインプラントアバットメントのことです。金は硬度が低いため、人工歯根の素材として適します。歯として適した硬度であるため、適合が高いことが最大の特徴です。
ただし金は価格が高く、治療費用が高額になりがちなことがデメリットとなります。
◇純チタン
純チタンは、99%チタンでできているアバットメントです。 生体親和性が高く馴染みやすいのと、コストが安いことがメリットですが、他の種類と比べると強度が高くありません。 審美性も高くないため、インプラント治療においてはほとんど使われない素材です。
◇ジルコニア
ジルコニアは金属ではなくセラミックであって、天然の歯に近い美しい白さと透明感を持つ素材となります。そのためチタン合金で問題となる、歯茎下がりによる審美性の低下に対処しやすいことが特徴のひとつです。
また天然の歯よりも強度があるとされていて、耐久性にも優れています。金属アレルギーの方にも適する素材です。
しかし硬いことから、噛み合わせに問題があると、天然歯を傷つけてしまうこともあるでしょう。
◾️インプラント治療におけるアバットメントの役割
◇人工歯根を目立たなくする
インプラントアバットメントの重要な役割のひとつが、人工歯根を目立たなくすることです。
インプラント体は金属的な銀色をしているため、外から見えると審美性に問題が生じます。しかしアバットメントがあればインプラント体を隠せ、より美しい口元に見せられるようになります!
ただし審美性の問題は、材質によって変わることも事実です。先に解説したように、チタン合金や金合金などの素材では部品が目立ってしまいます。
そのため審美性を重視して選ぶなら、ジルコニアなどの目立たない色味を選ぶことが欠かせません。
◇人工歯とインプラント体を連結する
人工歯である上部構造とインプラント体の連結は、アバットメントが担う最も重要な役割です。上部構造とインプラント体の間にアバットメントが介在することで、高さの微調整が可能となります。アバットメントがインプラント体と一体となっているワンピースタイプだと、上部構造が破損した際に、インプラント体まで大きなダメージを負うことがありますが、ツーピースタイプならそうしたリスクを最小限に抑えることができます!
◇インプラント体の強度を高める
人工歯根と上部構造の間にアバットメントが介在することで、インプラントの強度を高めることができます。これはアバットメントがクッションのような役割を果たすからです!
◇傾きを補正する
アバットメントは人工歯根がまっすぐに埋入できない場合、上部構造の傾きを補正する役割も担っています。
人工歯根は必ずまっすぐ埋入されるものではありません。顎の骨の厚みや向きによっては、人工歯根を傾いたまま埋入しなければならないこともあります。
人工歯根を斜めに埋入した場合に効果を発揮します。埋入の角度と部品自体の傾きを利用すれば、上部構造をまっすぐにすることもできるためです。
◾️アバットメントの装着におけるトラブル
実はアバットメントの装着はトラブルが付きものです。装着後に起こる最も深刻なトラブルは、インプラント体の脱落です。 顎の骨に埋入したチタン製の人工歯根が抜け落ちてしまうこともあります。 こうしたトラブルは、アバットメントの緩みや破損などが原因です。
また、噛み合わせが悪くなる可能性もあります。
◾️まとめ
今回は「アバットメント」について詳しくお伝えさせて頂きました!
うえの歯科医院ではインプラントに関わることをサポートしているのでよろしければお問い合わせください!
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【 所属 】
医療法人VERITAS理事長
国際インプラント学会(ICOI)会員
厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
済生会東部病院共同診療医