インプラントの寿命は?やらなきゃよかったと言われる理由も紹介!
2023年12月12日
横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院歯科助手・管理栄養士の高岡です。
インプラントは、周りの歯を健康に保ったまま、欠損している歯を補える治療として、多くの方に選ばれている治療です。
しかし、インプラントの治療費は保険適用外であることもあり、高額になる傾向もあります。
だからこそ、インプラントを入れたら長持ちさせたいですよね。
今回は、インプラントの寿命と、インプラントを少しでも長持ちさせる方法をご紹介いたします。
インプラントの寿命は?
歯を失ってしまった場合は、多くのケースで3パターンの治療方法を選択できます。
そのうちの一つがインプラントです。
他に、失った歯の隣の歯を削って着けるブリッジ、もしくは隣の歯に金属を引っ掛けて入れる、いわゆる入れ歯を入れるという選択肢があります。
インプラントでは、歯の根っこの代わりに、インプラント体というチタン製の金属を骨に埋入し、結合させます。
インプラントの寿命とは、つまりこのインプラント体という部品と骨との結合が外れてしまった時のことをいいます。
インプラントの寿命は、ブリッジや入れ歯に比べると長いと一般的には言われています。
実際の寿命は何年くらいなのでしょうか?
インプラントの寿命は一般的に10〜15年
インプラントの寿命は、おおよそ10年~15年とされています。
ですが、日々のお口のケアを怠ってしまうと10〜15年も持たず、早い段階で使えなくなってしまうこともあります。
インプラントを長持ちさせるためには、定期検診を歯医者さんで受けることが大切です。
ケアを続けないことにより、インプラントの寿命が短くなり、インプラントが抜け落ちてしまったり、インプラントの周りに炎症を起こしてしまうことにより、再手術が必要になる場合もあります。
再手術を避けるためにも、日々のお口のケアと定期検診の受診を確実に行っていきましょう。
ちなみに、ブリッジは7年~8年程度、入れ歯は4年~5年程度で使えなくなってしまうことが多いといわれています。
そのため、寿命の面ではインプラントが最も長持ちするといえます。
インプラントの寿命がきたら?
インプラントの上部の被せ物(実際に目視できる白い部分)が欠けてしまったり、脱離してしまったら、その被せ物を新しく作り直すか、修理するだけで元どおりになるケースがほとんどです。
しかし、顎の骨に埋め込んだインプラント体に問題が発生してしまった場合は、再手術が必要となります。
インプラントに5年保証や10年保証を設けている歯科医院がほとんどです。
保証期間内であれば無料で再手術を受けることができる医院もあります。
保証の適用条件は歯科医院によってさまざまです。
インプラント治療が始まる前にしっかりと確認を取るようにしましょう。
例えば、定期検診を受けない、治療に協力的な姿勢が見られないなど、インプラントの脱落の責任が患者様にあると認められた場合は保証の対象外になってしまうこともあります。
基本的に保証は、日頃からきちんとメインテナンスに通い、良好な状態を保つ努力を患者様が続けたにも関わらず再手術が必要になってしまった場合にのみ、適用されることを認識しておきましょう。
いずれにしても、インプラント治療後は必ずメインテナンスを受診するようにしましょう。
インプラントを長持ちさせるコツ
インプラントをせっかく入れたのであれば、再手術は避けたいですし、できる限り長持ちさせたいですよね。
そこで、インプラントを長持ちさせるコツもお伝えします。
インプラントを長持ちさせるポイントはいくつかあります。
歯ぎしりや食いしばりなどを防ぐ
まず、歯ぎしりや食いしばりなどを防ぐことです。
インプラントは人工的に作られた歯です。
そのため、衝撃に弱く、歯ぎしりや食いしばりによって直接負荷がかかってしまいます。
そうなると、部品の破損やインプラント体の周囲が炎症してしまう「インプラント歯周炎」を引き起こすリスクが高まってしまいます。
とはいえ、歯ぎしりや食いしばりはほとんどの方が無意識に行なってしまっているんです。
ですので、夜寝る時に着けるナイトガードを作製してもらい、歯ぎしりや食いしばりなどへの対策を行ないましょう。
メインテナンスを行う
インプラントのメインテナンスが不十分だと、歯周病の一種である「インプラント歯周炎」になることがあります。
インプラント歯周炎では、骨に埋入したインプラント体の周りが歯周病のようになってしまいます。
インプラントにしてもご自身の歯のように大切に扱うことで、歯周炎を防ぐことができます。
毎日の歯磨きも大切ですし、歯磨きでは100%汚れは取り切れないため、定期検診でプロに汚れを落としてもらい、インプラント歯周炎を防ぐことが大切です。
生活習慣に気をつける
主に喫煙は控えましょう。
喫煙回数が多い人は、インプラントと骨がしっかり結合する確率が下がり、手術が成功しにくいといわれています。
せっかくインプラントを入れても長持ちしません。
また、無事に成功したとしても、喫煙により歯肉の血流が悪化しているため歯周病の感染を起こしやすく、インプラントの寿命が短くなりやすい傾向にあります。
インプラント治療を希望される場合は、治療前に禁煙をし、長く口内の健康を保つことができるようにすることをおすすめします。
また食生活の習慣を見直すことも大切です。
生活習慣病である糖尿病は、歯周病と密接な関連があります。
糖尿病にかかってしまうと歯周病にもかかりやすくなり、反対に歯周病にかかってしまうと糖尿病にかかるリスクも上がってしまいます。
偏食はせず、バランスのよい食事を心がけましょう。
インプラントをやらなきゃよかった?その注意点
インプラント治療を選択する前に確認すべきことがいくつかあります。
噛み合わせを確認する
まず、ご自身の噛み合わせを見てもらいましょう。
インプラントは自分の歯のように抜歯対象になった歯の代わりに入れていきます。
そのため、しっかりと噛めるかどうかも大切ですし、噛み合わせが強いことにより、負担がないかどうかの確認も大切です。
噛み合わせが強い場合には、夜寝る時にはめるナイトガードをインプラント治療後に作成して使用することで、インプラントの持ちを良くすることができます。
手術の方法や期間を確認する
インプラントを入れる場所や、ご自身の顎の骨の状態によっては、プラスアルファで外科手術が必要になることもあります。
ただし、
- CTを使った精密検査で正確な診断が可能
- 感染対策、滅菌対策がしっかり行われている
- 難症例に対応可能な歯科医師がいる
以上のようなことが確認できる歯科医院であれば、安心してインプラント治療をお受けいただけると思います。
必ずインプラント治療の前に、撮影したCT画像を用いて治療計画の説明を受けるようにしましょう。
また手術期間も長期に渡る場合が多いのもインプラント治療の特徴です。
どういったスケジュールでどのような工程で治療が進んでいくのかを把握した上で、インプラント治療を選択していきましょう。
歯科医院の保証制度を確認する
上記にもありますように、インプラント治療は保証制度があることが多いです。
保証制度の内容は歯科医院によって様々であるため、万が一に備えて、必ず保証制度の内容を確認しておきましょう。
まとめ
今回はインプラントの寿命とインプラントを長持ちさせるポイントをお伝えしました。
人工的な歯とはいえ、ご自身の歯と同じように丁寧にケアしていくことで、少しでもインプラントの寿命を長持ちさせることができます。
インプラントを入れておしまい!ではなく、しっかりとその後のメインテナンスを受けて、インプラントを長持ちさせましょう。
そして、健康にとって大切な歯だからこそ、後悔のない選択ができるよう、しっかりと歯医者さんに相談してみてくださいね。
うえの歯科医院ではインプラントの治療はもちろん、インプラントのメンテナンスも行っています。
もしインプラントについて気になることがある方は気軽にご相談ください。
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【 所属 】
医療法人VERITAS理事長
国際インプラント学会(ICOI)会員
厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
済生会東部病院共同診療医